「すぐ諦める」という名のリセット癖を手放して。人生は「結果」ではなく「過程」を味わうもの ― 継続が苦手だった私を変えたアドラー心理学の視点

アドラー心理学カウンセリング

何をしても続かない自分を、責め続けていた

「また続かなかった」
「やっぱり私はダメだ」

何かを始めてはやめ、少しでも結果が出なければリセットする。

そんな自分を、長い間責め続けてきました。

当時の私は、
「結果はすぐに出るもの」
「出ないなら意味がない」

という信念を、
当たり前のように持っていたのです。

けれどその奥には、
「自分には価値がない」
「なにも積み上げられるような
立派な人間ではない」
という、深い自己否定がありました。

だからこそ、
継続が苦手で、
チャレンジが怖く、
自分で決めることを
避けていたのだと思います。

ある意味それは、とても楽な生き方でした。
はじめなければ可能性は消えない。
続けなければ、失敗もしない。
選ばなければ、責任も負わなくていいからです。


「すぐ諦める癖」は、弱さではなく“生き方の誤解”

アドラー心理学では、人の行動を「性格」や「能力」ではなく、その人なりの目的から捉えます。

そう考えると、私の「すぐ諦める」という行動も、ちゃんと意味を持っていたんです。

それは、
「傷つかないため」
「自分をこれ以上否定しないため」

の選択だったかなと、今はそう思います。

私は無意識のうちに、
「結果が出るかどうか」だけで
自分の価値を判断していました。

だから、結果が出なければ、その場から降りてしまう。

リセットすることで、「価値のない自分」を見ずに済んでいたのかもしれません。


人生を短距離で見ていた私

私は、人生のさまざまな場面で「ゴールを一瞬の結果」に設定していました。

たとえば、高校受験や大学受験。
「合格すること」だけをゴールにして、その先で何を学び、どんな時間を過ごしたいのかまで考えたことがありませんでした。

合格した瞬間に、目標は消える。
そして次に何を目指せばいいのか分からず、また不安になる。

そんなことを、何度も繰り返していました。

もっと身近なところでは、
ダイエットや資格の勉強も同じでした。

「◯kg痩せたら終わり」
「試験に合格したら終わり」

そうやって結果だけをゴールにしていたので、思うように体重が減らなかったり、勉強の成果がすぐに感じられなかったりすると、
「やっぱり向いていない」
「私は続かない人間だ」
と、すぐにやめてしまっていました。

本当は、体と向き合う習慣を身につけることや、学ぶ時間そのものが人生を豊かにするはずなのに、私はそこを見る余裕を持てなかったのです。

出産も同じでした。
「無事に産むこと」「安産であること」だけをゴールにして、その先に続く長い子育てについて、ほとんどイメージを持っていませんでした。だからこそ育児ノイローゼになってしまったのかな…。とほほ。

もちろん、受験も、ダイエットも、資格も、出産も、どれも大切な節目です。

でもそれらは、人生の“終点”ではなく、通過点にすぎません。

私はずっと、人生を短距離走のように捉えていたのだと思います。全力で走って、ゴールしたら立ち止まる。そしてまた、次の短距離を探す。

それでは、疲れてしまうのも無理はありませんよね。


アドラー心理学が教えてくれた視点

アドラー心理学では、人は「結果」ではなく「どんな姿勢で“今ここ”に向き合っているか」に価値があると考えます。

この視点に出会ったとき、私は初めて気づきました。

人生は、成果を出すためだけに生きるものではなく、積み重ねていく過程そのものを味わうものなのだと。

小さな一歩でもいい。
誰にも評価されなくてもいい。

今日も一生懸命に生きている“今ここ”には、それだけで、確かな意味があります。

そこには、理想も目標も、ゴールすら必須ではないんだと思うんです。


継続が苦手だった私が、変われた理由

私が変われたのは、「続けられる人になろう」と自分を追い立てたからではありません。

「続けられない自分」を責めるのをやめたからです。

結果が出ない日も、
迷って立ち止まる日も、
それも人生の一部だと認める。
物語の一節だと受け入れる。

そうして初めて、人生をリセットせずに“続けたまま生きる”ことができるようになりました。


人生は「結果」ではなく「過程」を味わうもの

大きな成果を得るために、毎日を必死に耐える必要はありません。

今日の小さな選択、
今日の気づき、
今日の揺れ動く心。

それらすべてが、自分の人生です。
大切な宝物なんです。

「今ここ」を味わえるようになると、人生は、少しずつやさしくなっていくはずです。


今、生きづらさを感じているあなたへ

もし今、
「何をしても続かない」
「自分には価値がない」
そんな思いを抱えているなら、伝えたい。

あなたが続けられなかったのは、
怠けていたからでも、
意志が弱かったからでもありません。

ただ、人生を短距離で見すぎているだけです。

人生は長い。
そして、物語は今も続いています。

今日も一生懸命生きているあなたは、それだけで、確かに前に進んでいます。

頑張っている自分を、温かいまなざしで見つめてあげたいです。

あなたが人生をリセットせずにもう一度ページをめくるきっかけが訪れますように―。

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