「どうして私は、こんなに自分を責めてしまうんだろう」
「ちゃんとやっているはずなのに、いつも苦しい」
人間関係でつまずいたとき、
うまくいかない出来事が起きたとき、
気づけば一番厳しい言葉を自分に向けていませんか…
もし今、
自己受容ができずに苦しさを感じているなら、
それはあなたの心が弱いからでも、努力が足りないからでもありません。
自己受容ができないと、なぜこんなにも苦しいのか
自己受容ができない状態とは、
- 失敗すると、自分の存在価値まで否定してしまう
- 人の反応に一喜一憂し、安心できない
- 頑張っても「まだ足りない」と感じてしまう
- 相手の期待には必ず応えなければならない
など、「ダメな自分でごめんなさい」
と思ってしまうような状態が続いていることを指します。
この苦しさは、人間関係の中でより強く現れます。
相手の言葉や態度が気になりすぎたり、
嫌われないように無理をしたり、
本音を飲み込んでしまったり。
そして最後に、
「こんな自分が全部悪いんだ」と極端に自分を責めてしまうのです。
アドラー心理学が考える「勇気づけ」とは
アドラー心理学では、こう考えます。
勇気とは「困難を克服するための活力」
ここでいう勇気は、
無理に前向きになることでも、
誰にも負けないくらい強くなることでもありません。
「不完全な自分のままでも、今ここにいていい」
そう感じられる心のエネルギーのことです。
自己受容ができない苦しさの多くは、
勇気がくじかれてきた経験と深く関係しています。
否定されたこと
比べられたこと
気持ちを分かってもらえなかったこと
そうした積み重ねの中で、
人は少しずつ「自分を信じる力」を失っていきます。
自己受容と「勇気づけ」は、どうつながっているのか
アドラー心理学の「勇気づけ」は、
相手を褒めたり、持ち上げたりすることではありません。
その人の存在や努力、価値を
対等な立場で認める関わりです。
勇気づけが積み重なると、
人は少しずつこう感じられるようになります。
- 足りないと感じる自分がいても、責めなくていい
- 完璧じゃない日があっても、自分の価値は揺らがない
- うまくいかなかったとしても、またここから始めていい
これが、自己受容の土台になります。
自己受容とは、
「こんな自分で生きていこう」と
自分自身を「仲間」として受け入れている状態です。
かけがえのない【自分】で、
かけがえのない【自分の人生】を全うすることです。
「勇気づけ」があると人間関係はどう変わるのか
自己受容が少しずつできてくると、
人間関係にも変化が起こります。
- 相手の評価に振り回されにくくなる
- 感情を爆発させずに伝えられる
- 人と比べすぎなくなる
- 違いを「脅威」ではなく「個性」として見られる
競争や我慢が中心だった関係が、
協力や対話のある、あたたかい関係へと変わっていきます。
これは、
相手を変えることで起きる変化ではありません。
自分の心構えが変わった結果として、
相手との関係も変わっていくのです。
なぜ一人では、自己受容が難しいのか
「頭では分かっているのに、できない」
そう感じている方も多いかもしれません。
それは当然です。
自己否定のパターンは、
これまでの人間関係の中で身についた
“生きるための工夫”でもあります。
だからこそ、
一人で変えようとすると、
さらに自分を責めてしまうことも少なくありません。
自己受容は、
安心できる関係性の中でこそ育つものです。
カウンセリングで大切にしていること
私のカウンセリングでは、
無理に前向きにさせたり、
「変わらなきゃダメ」と促すことはしません。
アドラー心理学の視点を土台に、
- なぜ今、その苦しさが生まれているのか
- その行動や感情には、どんな目的があるのか
- 本当は、どんな人間関係を望んでいるのか
を一緒に整理していきます。
評価されず、否定されず、
安心して話せる関係の中で、
勇気は少しずつ回復していきます。
自己受容ができずに悩むあなたへ
もし今、
「この苦しさを、誰かに分かってもらえたらいいのに」
「でも、相談するほどでもない気がする」
そんなふうに感じているなら、それもとても自然なことです。
自己受容ができない苦しさは、
言葉にしづらく、比べづらく、
つい一人で抱え込んでしまいやすいものだからです。
アドラー心理学が伝えているのは、
人は一人で強くならなくていいということ。
勇気は、安心できる関係の中でこそ、
少しずつ取り戻されていきます。
今の自分を「OK」と思える練習を―
自己受容とは、
「完璧な自分になること」ではありません。
うまくいかない日があっても、
自信が持てない自分でも、
それでも自分の人生を引き受けていいと、自分を許すこと。
アドラー心理学の「勇気づけ」は、
そんな生き方を、静かに支えてくれる考え方です。
もしこの記事が、
あなたが自分を責める手を少しゆるめるきっかけになったなら、
それだけで、十分意味があったと思っています。
必要なときに、必要な形で、
誰かの力を借りるという選択肢があることだけ、
心の片隅に置いておいてくださいね!


コメント