先日、アドラー心理学のカウンセリング実習に参加しました。
その中で強く感じたのは、どこまで行っても大切なのは 「勇気づけ」 であり、そして 「自分の幸せは自分で作れる」 ということでした。
アドラー心理学における勇気とは、「困難を克服するための活力」です。
人が自分の悩みや課題に立ち向かうためには、勇気が不可欠です。
だからこそ、カウンセリングの場では「どうすればクライエントが勇気を持てるか」が大切になります。
「カウンセリング」という2人の場所を、どう協力的に過ごすか――。
その場をいかに良いものにするか、そこにカウンセラーとクライエントの上下関係はありません。
あくまでも対等な立場で、対話を重ねていくのです。
実習中に印象的だったエピソード
ある方は、「母の言動にイライラしたくない」という悩みを抱えていました。
お母様が何度も同じ話を繰り返すたびに、心の中でイライラが募ってしまう…。そんな気持ちを打ち明けてくださいました。
ところが、カウンセラーとの対話を重ねる中で、その方は 「母は自分をとても心配しているからこそ、繰り返し同じことを私に言っているんだ」 というお母様の良い意図に気づかれたのです。
実習の終盤、その方はこうおっしゃいました。
「次は母に『心配してくれてありがとう』と一言伝えてみたいと思います」
相手を変えようとするのではなく、お母様の良い意図を肯定的に受け止め、自分の方から「ありがとう」を伝えてみようと決意された瞬間でした。
その瞬間、相手を変えようとせず自分ができることを選んだ“勇気”が生まれたのを感じました。
自分で選べる幸せの道
この体験を通して私が改めて感じたのは、 「自分が幸せになる道は、自分で作れる」 ということです。
「相手が変わってくれれば」「〇〇のせいで自分はつらい」という考え方は、幸せから自分を遠ざけてしまうのかもしれません。
私は、カウンセリングの対話の中で、「物事をどう意味づけするかは自分で選べる」と気づくタイミングがありました。
物事の意味づけ―。
その選び方次第で、人生をもっと温かく、幸せなものにしていけるのだと実感が持てた瞬間でした。
学ぶことで見えてくること
実習を通じて、多くの学びを得ることができました。
学ぶことで気づくのは、幸せや変化は 誰かに与えてもらうものではなく、自分で選び、作り出すことができる ということです。
これからも学びを深め、日々の実践を重ねながら、人に勇気を届けられるよう努力を続けていきたいと思います。
あなたの中にも 「相手を変えなくても、自分が幸せになれる瞬間」 がきっとあります。
相手の良い意図はなんだろう―。
別の視点で物事を見てみると、どんな気づきがあるのだろう―。
そんな質問を、自分に投げかけてみてください。
小さな一歩を選ぶことが、人生を温かく、豊かにしてくれる――そんな気づきがあるかもしれません!

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